最近見たい映画
最近映画を見る気が全然なくて、今劇場でどんな映画が上映されているかもさっぱり知らないのだが、菊地成孔曰く「船木のグロテスクサイドの結晶」としてkamiproの134号でも特集された船木誠勝の自主映画「THE PROPHECY」がすごく気になる。船木が引退後に俳優をやったり地下鉄の工事をしていた時に制作されたであろう映画で、Vシネの俳優に混じって三崎和雄や菊田早苗なんかも出ているのだが一切公開はされず、おそらく20名程度の一部のファンとパンクラスサイドの人間しか見ていないという代物。偶然知り合った格闘技ファンから菊地がDVD(限定的に行われた上映会にて購入したVHSをコピーしたもの)を譲り受け、kamiproでのインタビュー時に話題になり特集に至った。kamiproによれば、主人公がどんなわけか古い友人やら仲間をとある一室に呼んで、同窓会的な雰囲気でダベリが始まって、突然「明後日地球が滅亡する」と主人公が宣言して、それで収拾がつかなくなって終わるという映画らしい。ヒクソンに一度殺され、俳優としてもパッとせずにバイトをしながら生活してゆく中で備え持った狂気が熟成され結晶化したのだろう。134号の中ほどにあるkamipro編集部とライターによる五味への辛辣なエールの中に「早くタオルを取ってフルチンになれ」という言葉があって、確かにそうだ、五味はフルチンになるべきなんだと妙に納得したわけだが、この船木の映画における船木はきっと、自分がフルチンであることに気付いていないのではないか(というかいつもフルチンなんじゃないか)。映画は見た誰もが船木の狂気の深さ、恐ろしさに笑おうにも笑えず、なんと言ったらいいかもわからず途方に暮れるという。多分剥き出ているのだろう。いつも饒舌な菊地成孔は今号でもすばらしい妄想を炸裂させてくれていて興味が俄然沸いてしまった。見る機会はないのだろうか。kamiproにはなんとかして見る機会を作って欲しい。
先日のK-1MAXでの佐藤敗北には驚いた。期待もあったし1Rを見た時点で佐藤の試合になりつつあったので、この結果はドラゴが素晴らしかったとしか言いようがない。魔裟斗引退によってMAXは正真正銘のスターを失う。順当に行けばそれに代わる軸が必要で、その期待は佐藤に向かっていったし佐藤もそれを望んでいた。しかしその佐藤の敗北は、MAXが外国人スターが偏在するK-1ヘビー級的求心力の獲得へ向かうという別の可能性を見せてくれた。
ラベル: 格闘技

